木材利用優良施設コンクール受賞「滋賀県林業会館」
滋賀県大津市
商品|スーパー白洲そとん壁W
2021年4月竣工の「滋賀県林業会館」(設計:宮村太設計工房様/施工:株式会社坂田工務店様)が、「木材利用施設コンクール」において「木材利用推進中央協議会会長賞」を受賞されました。外壁の一部にはスーパー白洲そとん壁W(色番号:W-132)、内装の一部には薩摩中霧島壁(色番号:SN-4)が採用されています。
「滋賀県林業会館」の移転新築工事にあたり、設計の趣旨として「滋賀県の林業と建築をつなぐ架け橋となる施設」とし、「建物全体で生み出す滋賀の木の展示空間の創出」「外からでも木造とわかるようなデザイン」「耐久性が高く、維持管理のしやすい木造建築物」が掲げられました。画像からもわかるように、長屋門の建築要素を取り入れた外観で、風格のある佇まいとなるようデザインされています。
長屋門の建築要素を取りれた外観
外壁一部:スーパー白洲そとん壁W(W-132かき落とし仕上げ)
デザインだけではなく、構造にも大きな特徴があります。建物の骨組みとなる構造には、一般に流通する原木からとれる製材品を利用した木造架構形式を採用することで、コストを抑えた非住宅建物を実現しています。圧巻なのは、2階の大会議室。一般流通材の4m材でつくられたアーチ架構で、10.92mの無柱空間を造りだしています。
アーチ構造で6間無柱の大会議室
内装:薩摩中霧島壁(SN-4)
また、玄関ホールから吹き抜けの階段室へとつながるコラージュ壁には、滋賀県中部の様々な樹種の広葉樹を用いるなど、滋賀県産材の展示空間としても楽しめる造りになっています。
今回の受賞について、施工された坂田工務店様は、
「『木材利用推進中央協議会会長賞』は、木材の利用促進や需要拡大に寄与すると認められ優良な施設に対して贈られる賞。滋賀県産の木材の特徴や流通の現状を把握したうえで、設計段階から木材の調達にも力を入れ、地元の木を使い、地元の職人で作り上げた思い入れのある建物に対して、このような名誉ある賞を頂けたことを大変嬉しく光栄に思います。」と述べられました。
さらに、坂田工務店様の家づくりについてお伺いしたところ、
「地産地消は、⾷べ物に限ったことではありません。家をつくる場合にも、その地で育った⽊を使うことで気候や地域とのバランスがとれます。私たちは地元の⽊を使って、三⽅よしの家づくりをめざしています。
美しい木組みと木肌に、確かな手仕事を感じる木の家。多くの技と伝統が、そこには込められています。私たち、坂田工務店の百余年の歴史の中で、親方から若手へと引き継がれてきた大工技術、そして、木材を活かし、力強く組み上げる家づくりは私たちの誇りです。」と話してくださいました。
坂田工務店様の家づくりに対する真摯な姿勢や確かな技術をご覧になりたい方は、是非下記URLより見学情報をご確認ください。
【総合設計】宮村太設計工房
住所:〒520-0242 滋賀県大津市本堅田6-8-18
URL:http://www.fm-kobo.com/
【施工】株式会社 坂田工務店
住所:〒520-0352 滋賀県大津市伊香立下在地町967
URL:https://www.sakatakoumuten.co.jp/