デンカノイエ

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換気扇のないキッチン!?
最新のオール電化住宅へのシラス壁採用事例です。

 

2階の共有スペース。
ダイニングテーブルから一直線に続くシステムキッチン。
すっきり見えるのは、“レンジフード”がないから。

なんと、このシステムキッチン自体にIH用空気清浄機が内蔵。
ご主人がその開発に携わったという経緯から、このシステムキッチンをはじめ、商品化前の製品を、実験的に自身のお宅に採用されたのだそうです。

 

2階の共有スペース

シラス壁の採用は、建築家・小泉雅生先生の提案でした。

「自宅にも採用していますし、いくつかの建物でシラス壁は使っていて良さは十分わかっていました。
設計を依頼されたとき、迷わずすすめたんです」(小泉先生)

 

キッチンから眺めるリビング ※現在このシステムキッチンは 販売しています。

キッチンから眺めるリビング
※現在このシステムキッチンは 販売しています。

壁自体に調湿・消臭機能がある材料をと説明され、迷わず採用を決めてくださったそう。

「以前はマンションに住んでいました。もちろん内装はクロス。
自分で家を建てるならば、クロスはやめようと決めていました」(ご主人)

「白い、明るい家にしたくて。
この色は真っ白ではないですけど、このくらい少しグレーが入っていたくらいが落ち着きますよね。自然のニュートラル、という感じでしょうか。

アラバケ仕上げにしたのは、いかにも塗り壁らしい点が気に入りました。
天井材にも目地が入っているので、バランスもよいかと」

 

「薩摩中霧島壁」SN-4。一番白い色。 テクスチュアは、ざっくりとした刷毛目を残す、アラバケ引きヘッドカット仕上げ。

「薩摩中霧島壁」SN-4。一番白い色。
テクスチュアは、ざっくりとした刷毛目を残す、アラバケ引きヘッドカット仕上げ。

お住まいになってから1年1ヶ月。
季節の移り変わりをどうお感じになったのでしょうか。

「消臭については、気にしたことがない、ということが効果なんでしょうね。

それから、加湿器をつけることがほとんどなくなりました。
以前マンションに住んでいた頃は、季節関係なくほとんどつけっぱなしでしたから。
結露することも一切なくなりました。

この1年間余り、室内外の温度・湿度を計測していたのですが、冬は20℃前後で推移していて、外気温が0℃近辺まで下がった時でも15℃を下回ることはありませんでした。
相対湿度は30~50%で推移しており、こちらは期待より少し低い結果となりましたが、加湿器を一切使っていないことを考えると、相対湿度としては妥当かもしれませんね。
梅雨の降雨時でも60~70%、今年の猛暑でも40~60%でしたので、夏場はかなり効果が発揮されていると感じました」

 

和室はSN-6。同じくアラバケ引きヘッドカット仕上げ

和室はSN-6。同じくアラバケ引きヘッドカット仕上げ

建築家・小泉雅生氏
一級建築士
首都大学東京 准教授

これからの住まいにとって、吸放湿は大きなテーマ。
外に対して閉じているのが当たり前の家にとって、建材そのものが調湿など機能を持つ材料は、高気密・高断熱住宅には重要な役割を果たします。
そういった観点から、シラス壁材は今後益々注目されるでしょう。

 

建築家・小泉雅生氏

 

小泉アトリエ
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