子どもに優しい家をつくる!自然素材のメリットとは?
はじめに
子どもが安心して過ごせる家づくりを考えたとき、「自然素材」を取り入れることが大切です。自然素材とは、木や紙、土などの天然の材料を使った建築素材のこと。なぜ自然素材が良いのか、そのメリットを詳しく紹介していきます。
自然素材は空気をきれいにする
家の中の空気は、意外と汚れていることがあります。化学物質を含む建材や家具からは、有害な物質が出ることがあり、子どもの体に悪影響を与えることも。
一方で、自然素材は化学物質をほとんど含まず、空気をきれいにする働きがあります。たとえば、
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無垢材(むくざい) … 木そのものを使った建材で、湿度を調整する性質がある。
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漆喰(しっくい) … 石灰(せっかい)を原料にした壁材で、カビや臭いを防ぐ。
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珪藻土(けいそうど) … 自然の土を使った壁材で、空気の湿気を調整し、快適な環境を作る。
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シラス壁(しらすかべ) … 火山灰を原料とした壁材で、調湿効果が高く、消臭や有害物質の吸着効果もある。
これらの素材を使うことで、子どもが吸う空気をきれいに保つことができます。
肌にやさしく、アレルギー対策にもなる
子どもの肌は大人よりデリケート。化学塗料を使った壁紙や床材は、アレルギーの原因になることがあります。自然素材の床や壁なら、肌に触れても安心です。
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無垢材の床 … フローリングに比べて化学物質が少なく、素足で歩いても気持ちいい。
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和紙の壁紙 … 通気性がよく、ホコリがつきにくい。
こうした素材を使うことで、子どもの肌トラブルを減らし、快適に過ごせる家になります。
自然素材の家は心が落ち着く
木の香りや土のぬくもりには、リラックス効果があります。木の香りには「フィトンチッド」という成分が含まれており、これがストレスを和らげると言われています。
耐久性が高く、長く住める
自然素材の家は、適切に手入れすれば何十年も使えます。たとえば、
無垢材の床はキズがついても補修しやすい
漆喰や珪藻土、シラス壁の壁は塗り直しができる
合成素材の床や壁は劣化すると交換が必要ですが、自然素材なら手入れ次第で長持ちします。家を建てたあとも、長く大切に使えるのがメリットです。
環境にもやさしい
自然素材の家は、環境への負担が少ないのも魅力です。人工的な建材は製造時に多くのエネルギーを使いますが、自然素材はそれが少なく、廃棄するときも土に還りやすいのが特徴です。
また、地元の木材を使えば、輸送による環境負荷を減らすことができます。自然にもやさしく、未来の子どもたちのためにもなる家づくりができます。
まとめ
子どもに優しい家をつくるなら、自然素材を取り入れるのがオススメです。
- 空気をきれいにする
- 肌にやさしくアレルギー対策になる
- リラックスできる空間になる
- 耐久性が高く、長く住める
- 環境にもやさしい
こうしたメリットを考えながら、家づくりを検討してみてはいかがでしょうか? 子どもがのびのびと育つ、心地よい家をつくるヒントになれば幸いです。
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