DIYでできる?シラス壁の塗り方と初心者向けのポイント
「左官作業は難しそう…」と思っている方でも、この記事を読めば基本的な手順やコツがわかり、DIYで挑戦しやすくなるはずです。
シラス壁とは?
シラス壁とは、シラス台地の「シラス」を主成分とした左官仕上げ材の壁のことです。自然素材であり、調湿性や消臭効果に優れているため、快適な室内環境をつくるのに役立ちます。最近ではDIYで塗る人も増えており、自分で施工すればコストを抑えつつ、オリジナルの空間を作ることができます。
DIYでシラス壁を塗ることは可能?
結論から言うと、DIYでシラス壁を塗ることは可能です。ただし、コテを使う左官作業にはコツが必要で、慣れないうちは均一に仕上げるのが難しいこともあります。そこで、リフォームの場合を例に、初心者でも扱いやすい「中霧島壁ライト」の失敗しにくい方法やポイントを紹介します。
必要な道具と材料
シラス壁を塗るには、以下の道具と材料を準備しましょう。
道具
・コテ(仕上げ用、下塗り用)
・コテ板(材料をのせる板)
・バケツ(水を入れる)
・攪拌機(かくはんき)
・養生テープ、ビニールシート(周囲を汚さない為)
・スポンジやウエス(仕上げの微調整用)
材料
・シラス壁材(中霧島壁ライト)
・下地処理材(用途に合ったものを選ぶ)
・水
DIY施工の手順
1. 下地処理をする
シラス壁を塗る前に、壁の下地を整えることが重要です。
・既存の壁の汚れやホコリを拭き取る
・下地に合ったプライマーを塗る
・ひび割れや凹凸がある場合はパテで埋めて平らにする
この作業を丁寧に行うことで、仕上がりがきれいになります。
2. シラス壁材を準備する
水と混ぜてペースト状にします。
・バケツにシラス壁材を入れる
・基準の水量を少しずつ加えながら撹拌する
・ダマがなくなるまでよく混ぜる(約5分)
・約10分練り置きする
・再度2分間攪拌する
3. 壁に塗る
いよいよシラス壁材を塗っていきます。
・コテ板に材料をのせる
・下塗りとして薄く均一に塗る(厚さ1.5mm程度)
・下塗り後10分~15分ほどしたら、仕上げ塗り(厚さ約1㎜)をする。
・仕上げ塗り後にすぐにムラ直しをする。
4. 仕上げ
塗り終えたら、すぐに仕上げパターン付けをします。
・乾燥する前に模様をつける(コテ波仕上げなど)
塗り始めからパターン付けまで約1時間ほどを目安にするとよいでしょう。
完全に乾燥するまでの時間は、季節や湿度によりますが、24~48時間ほど見ておきましょう。
初心者が失敗しないためのポイント
1. 一度に広い面を塗らない
乾燥が進むと継ぎ目が目立ちやすくなるので、1㎡ずつ塗り進めるのがコツです。
2. いきなり本番をしない
いきなり壁に塗るのではなく、板や段ボールなどで練習してから塗ると安心です。
3. 基準の水量と塗る厚みを守る
基準の水量と塗る厚さは、乾燥や硬化に大きく影響を及ぼし、仕上がりの見栄えを左右します。必ず守りましょう。
4. 適度な湿度を保つ
乾燥が早すぎるとひび割れやムラの原因になります。エアコンや暖房を止めて作業するとよいでしょう。
DIYのメリットとデメリット
メリット
・コストを抑えられる(業者に依頼するより安い)
・自分のペースで作業できる
・オリジナルの仕上げが楽しめる
デメリット
・慣れるまで均一に塗るのが難しい
・作業時間がかかる
・養生や片付けが手間になる
まとめ
シラス壁はDIYでも施工可能ですが、コツを押さえて慎重に作業することが大切です。特に初心者は、
・道具と材料をしっかり準備する
・下地処理を丁寧に行う
・練習してから本番に臨む
といったポイントを意識すれば、失敗しにくくなります。
自然素材ならではの風合いと快適な室内環境を作るために、ぜひチャレンジしてみてください!
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