断熱性と調湿性を兼ね備えた家とは?シラス壁で快適な暮らしを実現

2025/02/14(金) シラス壁コラム


断熱性と調湿性が大切な理由

家の快適さを決める大きなポイントに「断熱性」と「調湿性」があります。これらの機能がしっかりしていると、夏は涼しく冬は暖かい家になり、カビや結露の発生も防げます。では、なぜこれらが重要なのでしょうか?

断熱性とは?

断熱性とは、家の中の温度を外の気温に左右されにくくする性能のことです。例えば、冬に外が寒くても、断熱性が高い家なら暖房の熱が外へ逃げにくく、部屋の中は暖かいまま保たれます。逆に、夏は冷房の冷気を逃がさず、外の暑さを家の中に入れにくくします。

断熱性の低い家では、エアコンをつけてもなかなか効かず、光熱費がかさんでしまいます。さらに、部屋ごとの温度差が大きくなると、冬場にヒートショック(急激な温度変化による健康リスク)が起こることもあります。そのため、断熱性の高い家は、経済的にも健康面でもメリットがあるのです。

調湿性とは?

調湿性とは、湿気を吸収したり放出したりして、室内の湿度を適切に保つ機能のことです。湿度が高すぎるとカビやダニが発生しやすくなり、低すぎると乾燥してのどや肌に悪影響を及ぼします。

特に日本の気候は四季がはっきりしていて、梅雨時は湿気が多く、冬は乾燥しがちです。調湿性の高い家なら、こうした気候の変化に対応し、常に快適な湿度をキープできます。


シラス壁とは?

断熱性と調湿性の両方を兼ね備えた家を作るには、どんな材料を使えばいいのでしょうか?
その答えの一つが「シラス壁」です。

シラス壁の原料

シラス壁は、火山の噴火によって噴出したマグマが急速に冷やされ、長い年月をかけて風化した堆積物「シラス」を原料とした壁材です。シラスはガラス質を多く含み、非常に細かい粒子構造を持っています。そのため、軽量で通気性が高く、環境にも優しい天然素材として注目されています。

シラス壁のメリット

シラス壁は、以下のような特長を持っています。

  • 高い調湿性シラスには無数の小さな穴(多孔質構造)があり、空気中の湿気を吸ったり放出したりする働きがあります。そのため、ジメジメした梅雨の時期でも、カラッと快適な室内環境を保てます。
  • 優れた断熱性があるシラスの構造には空気を含む小さな隙間が多くあり、これが断熱材のような役割を果たします。そのため、外気の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい空間を作ることができます。
  • 消臭効果シラス壁はニオイを吸着・分解する働きがあり、タバコやペットのニオイ、料理の匂いなどを和らげる効果があります。
  • 抗菌・抗ウイルス効果シラス壁の素材には自然由来の抗菌・抗ウイルス作用があり、室内の空気を清潔に保つ働きがあります。これにより、風邪やインフルエンザなどのウイルス対策にもなり、健康的な生活環境を実現できます。

シラス壁を取り入れた家づくり

シラス壁を使った家は、自然素材を活かした快適な住まいになります。では、実際にどのように取り入れればいいのでしょうか?

どの部分にシラス壁を使う?

シラス壁は、家のさまざまな場所に使うことができます。

  • リビング:人が集まる場所なので、調湿性や消臭効果を活かせます。
  • 寝室:快適な湿度を保てるので、安眠しやすくなります。
  • 子ども部屋:抗菌・抗ウイルス効果により、健康的な空間に。
  • 玄関:靴のニオイを抑える効果が期待できます。

施工のポイント

シラス壁を取り入れる際には、専門の施工業者に依頼するのが安心です。塗り方や仕上げによって質感やデザインも変わるので、家の雰囲気に合わせた施工方法を選ぶと良いでしょう。


まとめ

断熱性と調湿性は、快適な住まいを作るためにとても大切な要素です。シラス壁は、これらの機能を兼ね備えた自然素材であり、さらに消臭効果や抗菌・抗ウイルス効果も期待できます。

シラス壁を取り入れた家づくりをすることで、一年中快適な環境を保ち、家族みんなが健康的に暮らせる住まいを実現できます。自然素材を活かした住まいを考えている方は、ぜひシラス壁を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

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