断熱材だけでは足りない?シラス壁でさらに快適な住まいへ
家を建てるとき、多くの人は断熱材を使って室内の温度を快適に保とうと考えます。しかし、断熱材だけでは十分でないこともあります。今回は、シラス壁という特別な壁材を使って、さらに快適な住まいを実現する方法をご紹介します。
断熱材の役割と限界
断熱材は、外の暑さや寒さが室内に伝わりにくくするための材料です。これにより、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。しかし、断熱材だけでは湿度の調整や室内の空気の質を保つことは難しいのです。湿気が多いとカビが生えやすくなり、空気がこもると嫌な臭いが残ってしまいます。
シラス壁とは?
シラス壁は、火山の噴火でできた「シラス」を使った壁材です。日本では、特に鹿児島県や宮崎県などの南九州で多く見られます。シラスは、細かい粒子でできており、これを使った壁材がシラス壁です。
シラス壁の特長
調湿効果
シラス壁は、湿気を吸ったり放出したりする性質があります。これにより、部屋の湿度を適度に保ち、カビの発生を防ぎます。湿度が快適に保たれると、家の木材も長持ちします。
消臭効果
シラス壁は、嫌な臭いを吸着する力があります。これにより、部屋の空気がいつも新鮮に保たれます。
耐久性
シラス壁は、火山灰が元になっているため、非常に強く、長持ちします。外壁に使うと、雨や風から家を守り、内壁に使うと、室内の環境を快適に保ちます。
抗菌・抗ウイルス効果
シラス壁には、細菌の繁殖を防ぎ、ウイルスの活動を抑える効果があります。コロナウィルス、インフルエンザ、白癬菌のいずれの検証試験においても、接触後1分~10分で99.9%以上の坑ウィルス・抗菌効果を確認しています。
デザイン性
シラス壁は、自然な風合いがあり、見た目も美しいです。色や仕上げ方もさまざまで、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
シラス壁の施工事例
シラス壁は、住宅だけでなく、商業施設や公共の建物にも使われています。例えば、福岡空港では、シラス壁が採用され、消臭や調湿の効果が期待されています。
その他にも、病院や介護施設、学校などの公共施設にも採用されており、衛生的な環境づくりに貢献しています。
シラス壁で快適な住まいを実現する方法
シラス壁を取り入れることで、断熱材だけでは難しい湿度の調整や消臭効果を得ることができます。これにより、室内の空気が清潔に保たれ、快適な生活環境を作ることができます。さらに、シラス壁は自然素材でできているため、健康にも良いとされています。
まとめ
断熱材だけでは、湿度や空気の質を十分に保つことは難しい場合があります。シラス壁を組み合わせることで、これらの問題を解決し、より快適で健康的な住まいを実現することができます。家づくりを考える際には、ぜひシラス壁を選択肢の一つとして検討してみてください。
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