結露しない家をつくる方法!シラス壁の効果を徹底検証

2025/02/19(水) シラス壁コラム


結露の原因とその影響

結露とは、室内の湿った空気が冷たい壁や窓に触れて水滴になる現象です。特に冬場、暖房をつけた室内では空気中の水分量が増え、外気との温度差が大きくなるため、結露が発生しやすくなります。

結露が起こるメカニズム

空気には、温度が高いほど多くの水分を含むことができます。しかし、温度が下がると空気中の水分量は限界を迎え(露点)、余分な水分が水滴となって現れます。これが結露の正体です。

例えば、室温20℃・湿度60%の部屋では、壁や窓の表面温度が約12℃以下になると結露が発生します。特に気密性が高い現代の住宅では、換気が不十分だと湿気がこもりやすく、結露が起こりやすくなります。

結露の影響

結露が頻繁に発生すると、以下のような問題が起こります。

  • カビやダニの発生:湿った環境はカビやダニの温床になり、アレルギーや健康被害を引き起こす可能性があります。
  • 建物の劣化:壁紙や木材が湿気で傷み、家の寿命を縮めてしまいます。
  • 空気の質の低下:カビの胞子が室内に広がることで、室内環境が悪化します。

結露対策に効果的な「シラス壁」

結露を防ぐためには、「湿気をコントロールする」ことが重要です。その方法の一つとして注目されているのが、「シラス壁」です。

シラス壁の特長

シラス壁は、多孔質構造(無数の小さな穴が空いた構造)を持つ自然素材の壁材です。シラス壁の主な特長は以下の通りです。

 優れた調湿性能

シラス壁は、湿度が高いときは空気中の水分を吸収し、乾燥すると蓄えた水分を放出する働きがあります。例えば、一般的なビニールクロスの壁では調湿効果がほとんどないのに対し、シラス壁は湿度変化に応じて室内環境を調整します。

また、シラス壁は、室内の湿度を調整するため、夏の体感温度を約2℃下げる効果が、実証実験で計測されています。

 断熱性による結露防止

シラスは熱伝導率が低いため、室内外の温度差を緩和し、壁の表面温度を適切に保つことができます。これにより、露点温度(結露が発生する温度)を下回るリスクが減少し、結露しにくい環境が整います。

 ウィルス・菌の繁殖を防ぐ抗ウィルス・抗菌効果

シラス壁は自然由来の抗菌・抗ウイルス効果を持ち、室内の空気を清潔に保つ働きがあります。

例えば、コロナウィルスやインフルエンザ、黄色ブドウ球菌や大腸菌、真菌の一種である白癬菌での効果が実証実験で確認できています。


シラス壁を取り入れた住まいの実例

シラス壁を使った住宅のビフォーアフター

ある住宅では、冬場の結露がひどく、窓枠や壁紙にカビが発生していました。そこでシラス壁を導入したところ、次のような変化が見られました。

  • 室内湿度:65% → 50%(快適な湿度に改善)
  • 壁の結露:結露がなくなった。室内干しの洗濯物の乾きが早くなった。

このように、シラス壁を取り入れることで、長期的に健康で快適な住環境を実現できます。

施工のポイント

シラス壁を取り入れる際は、以下の点を意識すると効果が最大限発揮されます。

  • 室内全体に施工:一部の壁だけでなく、家全体にシラス壁を採用すると調湿効果が高まります。
  • 通気性の確保:適切な換気を行うことで、シラス壁の調湿能力を活かせます。
  • 専門業者に依頼:施工方法によって効果が左右されるため、シラス壁に詳しい業者に依頼するのがベストです。

まとめ

結露は、住環境を悪化させる大きな要因ですが、シラス壁を活用することで効果的に防ぐことができます。

「結露のない快適な家を作りたい」と考えている方は、ぜひシラス壁を検討してみてください。健康的で長持ちする住まいを実現するための、有力な選択肢になるでしょう。


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