シラス壁はなぜ呼吸する?その秘密と驚きの調湿効果を解説!

2025/02/13(木) シラス壁コラム


シラス壁とは?

最近、健康や環境にやさしい建材として注目されている「シラス壁」。でも、「シラスって何?」と思う人も多いでしょう。

シラスとは、火山の噴火によって生まれた細かい粒子のこと。主に九州南部に広がるシラス台地から採れる自然素材です。このシラスを使って作られた壁材が「シラス壁」です。

シラス壁は近年、自然素材を活かした健康的な建材として注目されており、最新技術と組み合わさることでさらなる進化を遂げています。今回は、シラス壁が「呼吸する」と言われる理由と、その調湿効果について詳しく解説します。


シラス壁はなぜ「呼吸する」のか?

シラス壁が「呼吸する」と言われるのは、シラスに含まれる特殊な成分と構造によるものです。

シラスは、火山噴火によって生まれたガラス質の微粒子が堆積したもので、その表面には無数の微細な孔(あな)が空いています。この孔がスポンジのような働きをし、空気中の湿気を吸収したり放出したりすることで、まるで壁が呼吸しているかのように湿度を調整するのです。

また、シラスにはアルミナやシリカが多く含まれており、これらが多孔質の構造を持つことで湿気を効率よく吸放出します。シラスの粒子は非常に軽く、独特の構造を持つため、空気の流れを妨げることなく湿気を調整します。このため、シラス壁は「呼吸する壁」と呼ばれ、快適な室内環境を維持するのに適しているのです。

では、具体的にどんなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。


シラス壁の驚きの調湿効果

室内の湿度を快適に保つ

シラス壁の調湿効果によって、夏のジメジメした時期には湿気を吸収し、冬の乾燥した時期には湿気を放出してくれます。これにより、

  • 結露を防ぐ
  • カビやダニの発生を抑える
  • 肌やのどの乾燥を防ぐ

といった効果が期待できます。

カビやダニを防ぐ

湿気が多い場所ではカビやダニが発生しやすくなりますが、シラス壁が湿度をコントロールすることで、そのリスクを軽減できます。

特に梅雨の時期や冬場の結露が気になる人にとって、シラス壁は心強い味方になるでしょう。

夏は涼しく、冬は暖かい

シラス壁の調湿効果は、温度の感じ方にも影響を与えます。

  • 湿度が高いと暑く感じる → 湿気を吸収して涼しく感じる
  • 湿度が低いと寒く感じる → 湿気を放出して暖かく感じる

そのため、エアコンや加湿器・除湿器を使う回数を減らせるので、省エネにもつながります。


シラス壁のその他のメリット

消臭効果で空気をキレイに

シラスの微細な孔には、湿気だけでなくニオイを吸着する効果もあります。

  • タバコやペットのニオイ
  • 料理のニオイ
  • 生活臭

これらを自然に軽減してくれるので、家の中の空気がいつも清潔に保たれます。

耐火性に優れ、安全な住まいに

シラスは火山灰が堆積してできたものなので、非常に耐火性が高い素材です。

  • 燃えにくい
  • 火災時に有害なガスを発生しにくい

万が一の火事の際も安全性が高いため、防火性能を重視する人にもおすすめです。


最新技術との融合で進化するシラス壁

断熱性能の向上

最近の技術により、シラス壁に断熱性能を加える工夫が進んでいます。

これにより、夏の暑さや冬の寒さをより効果的に遮ることができ、冷暖房の効率をアップさせることができます。

ウィルスや菌に対する効果の確認

最近の研究により、シラス壁が特定のウィルス(ネココロナウィルスやインフルエンザなど)や菌に対して効果があることが確認されました。

従来は検証されていなかったこの特性が、治験を通じて科学的に裏付けられたことで、健康面でのメリットがさらに注目されています。

 新たな用途への広がり

近年、シラス壁は住宅だけでなく、オフィスや商業施設などにも導入が進んでいます。快適な空気環境を求める企業や施設が増えていることから、その用途がますます広がっています。


まとめ|シラス壁の「呼吸する力」で快適な暮らしを!

シラス壁は、

  • 湿気を吸収・放出し、快適な湿度を保つ
  • 消臭・空気清浄効果でクリーンな室内環境を作る
  • 耐火性・耐久性に優れ、安全性が高い
  • 最新技術の活用でさらに機能が向上

といったメリットがあります。

「湿気が多くて困っている」「エコで快適な住まいにしたい」と考えている人にとって、シラス壁は最適な選択肢のひとつです。

ぜひ、シラス壁の魅力を知り、取り入れてみてはいかがでしょうか?

1ページ (全32ページ中)