日本の伝統×最新技術!シラス壁が注目されるワケ
シラス壁って何?
最近、健康や環境にやさしい建材として「シラス壁」が注目されています。でも、「シラスって何?」と思う人も多いでしょう。
シラスとは、主に約2.7万年前の火山の噴火によって生まれた細かい粒子のこと。主に九州南部に広がるシラス台地から採れる自然素材です。このシラスを使って作られた壁材が「シラス壁」です。
実は、シラス壁は昔から日本の家屋に使われてきた伝統的な建材である左官材のひとつ。それが最近の技術と組み合わさり、さらに進化を遂げています。今回は、シラス壁の魅力と最新技術との融合について、わかりやすく解説していきます。
シラス壁の魅力とは?
シラス壁には、たくさんのメリットがあります。その中でも特に注目したいのが、次の4つのポイントです。
調湿効果で快適な室内環境
シラスには、湿気を吸収したり放出したりする「調湿効果」があります。これにより、夏のジメジメした季節でも室内の湿度を快適に保つことができます。
また、冬の乾燥する時期には、シラスが蓄えた湿気を放出し、乾燥しすぎるのを防いでくれます。つまり、シラス壁の家に住むと、一年中快適な空気の中で過ごせるというわけです。
消臭・空気清浄効果
シラスの細かい粒子には、ニオイを吸着する力があります。そのため、タバコやペットのニオイ、料理のにおいなどを自然に軽減してくれます。
さらに、空気中の有害物質(ホルムアルデヒドなど)も吸着・分解する効果があるため、シラス壁は健康的な住環境づくりにも役立ちます。
耐火性に優れ、安全な住まいに
シラスは火山灰が堆積してできたものなので、非常に耐火性が高い素材です。火に強く、燃えにくいという特徴があるため、火災のリスクを減らすことができます。
万が一の火事の際も、有害なガスを発生しにくいので、安全性の面でも優れています。
自然素材で環境にもやさしい
シラスは、もともと自然に存在する素材なので、化学物質を含みません。そのため、環境にも優しく、シックハウス症候群の原因となる有害物質を出す心配もありません。
また、製造時のエネルギー消費も少なく、CO2排出量を抑えることができるので、エコな建材としても注目されています。
最新技術との融合で進化するシラス壁
シラス壁は、昔ながらの伝統的な素材ですが、最新技術と組み合わさることで、さらに機能が向上しています。ここでは、その最先端の進化について紹介します。
断熱性能の向上
最新技術により、シラス壁に断熱性能を加える工夫が進んでいます。特殊な加工技術を活用することで、夏の暑さや冬の寒さをより効果的に遮る性能が向上し、より快適な住環境を実現できます。
ウィルスや菌に対する効果の確認
最近の研究により、シラス壁がコロナウィルスやインフルエンザ、水虫の原因となる白癬菌に対して効果があることが確認されました。従来は検証されていなかったこの特性が、治験を通じて科学的に裏付けられたことで、健康面でのメリットがさらに注目されています。
耐久性とメンテナンス性の向上
シラス壁は自然素材のため、時間とともに風合いが変わる特徴がありますが、最新技術によって保護材を組み合わせることで、より長持ちし、メンテナンスの手間も減るようになっています。
シラス壁はどんな人におすすめ?
シラス壁は、次のような人に特におすすめです。
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アレルギーや喘息が心配な人:有害物質を吸着し、空気を清潔に保つため、健康リスクを減らせます。
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ペットを飼っている人:消臭効果が高いため、ペットのニオイを抑えられます。
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エコな暮らしをしたい人:自然素材で環境に優しく、CO2削減にも貢献できます。
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おしゃれなデザインの家に住みたい人:シラス壁の質感やカラーバリエーションが増え、インテリアの幅が広がっています。
まとめ|シラス壁は日本の伝統と最新技術の融合!
シラス壁は、昔ながらの日本の知恵が生み出した優れた建材ですが、最新技術の力でさらに進化を遂げています。
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調湿・消臭効果で快適な室内環境を作れる
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耐火性が高く、安全性が高い
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自然素材で健康や環境にやさしい
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最新技術により断熱性・耐久性が向上
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ウィルスや菌に対する効果が確認され、健康面でのメリットが増加
これから家を建てる人やリフォームを考えている人は、ぜひシラス壁を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?
日本の伝統と最新技術が融合したシラス壁で、より快適で健康的な暮らしを実現しましょう!
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