家の中でも森林浴?シラス壁で実現する快適空間
シラス壁ってなに?
シラス壁とは、九州地方に多く見られる「シラス」と呼ばれる火山灰を原料にした壁材のことです。シラスは細かい粒子でできており、多くの空気を含んでいるのが特徴です。この特性を生かして、シラスを使った壁は湿度調整や消臭効果に優れた自然素材の壁材として注目されています。
シラス壁のすごい効果
シラス壁を家の中に取り入れることで、まるで森林の中にいるような快適な空間を作ることができます。その理由を詳しく見ていきましょう。
空気がキレイになる
シラス壁には空気中の有害物質を吸着・分解する効果があります。例えば、ホルムアルデヒドやたばこの臭い、ペットのニオイなどを和らげてくれるので、室内の空気をいつも清潔に保つことができます。
湿度をちょうどよく調整
梅雨の時期、家の中がジメジメして困ることはありませんか?逆に冬は乾燥して喉がカラカラになることも。シラス壁は、湿気が多いときには水分を吸い、乾燥すると水分を放出する性質を持っています。これによって、一年中ちょうどいい湿度を保つことができるのです。
断熱効果で夏涼しく冬暖かい
シラス壁は細かい穴がたくさん開いた構造をしているため、熱を通しにくい性質があります。これによって、夏は外の暑さを遮り、冬は室内の暖かさを逃がしにくくする効果が期待できます。エアコンの使用を減らせるので、電気代の節約にもつながります。
耐久性とメンテナンス性
シラス壁は時間が経っても劣化しにくく、クロス壁のように貼り替えが必要になることがありません。さらに、静電気が発生しにくいため、ホコリが付きにくく、お手入れも簡単です。
シラス壁を取り入れる方法
「シラス壁に興味があるけれど、どうやって取り入れればいいの?」という方に、具体的な方法を紹介します。
リフォームで部分的に導入
すでに家を建ててしまった場合でも、リビングや寝室の壁をシラス壁に変えるリフォームが可能です。特に長い時間を過ごす場所に取り入れると、その効果を実感しやすくなります。
新築なら全体に取り入れる
これから家を建てる場合は、家全体の壁をシラス壁にすることも検討できます。特に、子ども部屋や寝室、リビングなど空気の質が大切な場所におすすめです。
DIYで挑戦してみる
ローラーで塗ることができるシラス壁もあります。自分で壁を塗るのは少し大変ですが、家族で一緒に作業すれば楽しい思い出にもなります。
シラス壁のデメリットと注意点
どんなに優れた素材でも、デメリットがないわけではありません。シラス壁を導入する前に、気をつけるべき点を確認しておきましょう。
コストがやや高め
一般的な壁紙と比べると、シラス壁はややコストが高くなります。ただし、長持ちするため、長期的に見るとコストパフォーマンスは良いといえます。
職人による施工が必要
シラス壁をきれいに仕上げるには、専門の職人による施工が必要です。DIY用の商品もありますが、大きな面積を塗る場合はプロにお願いするのが安心です。
カラーやデザインが限られる
壁紙と比べると、シラス壁は選べる色やデザインが限られています。シンプルなナチュラルカラーが多いため、インテリアの雰囲気に合わせて検討しましょう。
まとめ
シラス壁は、自然の力を生かした優れた壁材です。空気をきれいにし、湿度を調整し、快適な住環境を作ることができます。コストや施工方法に注意する必要はありますが、その効果を考えれば導入する価値は十分にあります。リフォームや新築、DIYなど、自分に合った方法でシラス壁を取り入れて、家の中で森林浴気分を味わってみませんか?
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