施工事例
商品|薩摩中霧島壁
守谷の家
茨城県守谷市
大屋根が印象的な「守谷の家」は、有限会社 自然と住まい研究所 代表 中山 聡一郎氏の自邸で、建築家 伊礼智氏との協働作品です。
この住まいの内装に「薩摩中霧島壁」、外装に「スーパー白洲そとん壁W」が採用されています。
<外観>低く構えた大屋根。玄関へと続くアプローチ周りの植栽が美しい。自然との調和を感じる住まいを実現している。
スーパー白洲そとん壁W W-129掻き落とし仕上げ
有限会社 自然と住まい研究所では、家づくりを通じて人や町とのつながりをテーマに掲げ、太陽や風、自然の恵みを上手に使った心地よい家づくりをおこなっています。
<リビング>北側にある遊歩道の豊かな緑が印象的。視線の抜けが気持ちいい。シラス壁も自然と馴染んでいる。
薩摩中霧島壁 SN-16 オリジナルカラー
中山氏にお話を伺いました。
「この住まいの設計は建築家・伊礼智さんによるもの。以前より仕事でも付き合いがあり、何よりも気が合います。自分のことをよく知っていますし、こちらも伊礼さんの性格を知っています。
だから、この「守谷の家」を建てるにあたっての打合せらしい打合せはありませんでした。」
南北に抜けのあるリビングは、南に視線を向ければ町の人々の気配が感じられ、北に向けると遊歩道の自然を愛でることができます。
天井の高さは抑えられ、広さや安らぎを感じさせてくれる心地よい空間となり、人と町とのほどよい関係をつくっています。
<リビング>上:外への広がりが気持ちいい。開口部には木製建具(障子・ガラリ戸・ガラス戸)が仕掛けられている。下左:障子からやわらかい光が差し込む。下右:ガラリ戸にすると日中の陽を防ぎ、風を通し、街からの視線を遮る。
薩摩中霧島壁 SN-16 オリジナルカラー
中山氏にシラス壁の採用の経緯をお聞きしました。
「大屋根の家がいい、人が集まれる家がいいという基本形は伝え、設計のポイントは伊礼さんにお任せしました。
その中で、内外装にシラス壁を採用したいという要望があり採用に至りました。」
シラス壁の印象を伺いました。
「シラス壁の家に住んでみて、調湿機能、消臭効果があるということを実感しました。ほんとに空気が澄んでいます。
寝室にも薩摩中霧島壁を採用していますが、この家の中で寝ていると、深く、質のいい眠りにつけます。
また、シラス壁の質感も気に入っています。薄塗りの材料とは違います。」
シラス壁の優れた機能は、実際に住んでみてはじめて実感するのかもしれません。
100%自然素材のシラス壁の気持ちよさは、想像以上です。
「実際に自分で住んでみて眠りの質もいいし空気の質もいいので、これからもシラス壁を採用したいと考えています。
この家は満足度が高いし、気持ちがいい。家の意味というのはいろいろありますが、自分にとってのいい家は、居心地のいいゆっくり出来る場所。そうゆう意味でこの家は満点です。」
<主寝室>
質のいい眠りにつけるという寝室。
琉球畳×木の腰壁×シラス壁の落ち着いた空間。
薩摩中霧島壁
SN-16 オリジナルカラー
茨城県の住宅では、土地が60坪、建物(延床面積)が40坪くらいが一般的とのこと。
この「守谷の家」では、あえて建物を30坪に小さくまとめ、その中で空間の広さをだしています。コンパクトにつくることにより、仕上げ材に良質なものが使え、空間の質があがり居心地の良さを実現しました。
家は広ければいいというものではなく、丁度いい大きさが心地よさに繋がるのかもしれません。
中山氏は話します。
「これからの家づくりにおいては、エネルギーをどう少なく過ごしていくかということもひとつの課題になってきます。その答えのひとつが、コンパクトにつくること。
町並みとの調和。そして、太陽の暖かさと自然の風の気持ちよさを活用し、化石燃料を極力使わず、地球にやわらかく(ローインパクト)暮らす・・・。自然と寄り添って暮らしてきたわたしたち日本人の知恵と工夫を、そこかしこにちりばめて…。そんな住まいをわたしたちはつくっていきたいと思っています。」
地球環境に負荷を与えず、自然とともに小さな家で豊かに暮らすことを具現化した「守谷の家」。
温かい住まい手と居心地のいい家に出会うと、シラス壁の心地よさがより深く伝わってきました。
※この住まいは、テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」(2011年5月27日(金)放映)にて紹介されました。
有限会社 自然と住まい研究所
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