元パティシエ夫妻と子供3人の5人家族の住宅です。
自宅で人を集めてケーキ作りなどの催しをやっていたため、人が集まりやすい住宅を目指しました。当初、施主は、洋風住宅を望んでいました。

建物の外観は、洋風の雰囲気を残しながらも現代的な要素も取り入れるために、スーパー白洲そとん壁Ｗをベースとし、三角屋根のガルバリウム鋼板が覆いかぶさるようなフォルムとしました。
そうすることで、お互いの素材が引き立つ独特の雰囲気を演出できたと思います。

建物の内観は、壁に中霧島壁ライトを採用し、洋風を意識したアールの開口部を多用しました。
塗り壁だからできるアール開口部はアクセントとして大きな効果が得られました。

各部屋は、幅の広い1間（1820㎜）の廊下兼ホールを介して行き来できるように配置しました。
この廊下兼ホールは、パブリック性が高く、単に通路としてだけではなく、家族や来客時のコミュニケーションの場としても活用でき、空間にもゆとりを与えます。

こうした設計の配慮に加えて自然素材の調湿効果は、家族の心身の健康に大きく作用するものと考えます。

私は、快適な住環境において、調湿性が最も重要な要素であると考えます。

アトリエオーブ 様
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