施工事例

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佛乗寺

東京都杉並区

閑静な住宅街に溶け込むようにあるここがお寺とは、到底想像に及ばないその佇まい。
実はそれこそが設計の大きなテーマでした。

 

「お寺というと、圧倒的な重厚感・存在感のある姿を思い浮かべますが、本来お寺が担う役割、本質を考えたとき、町並みに、そして人々の生活に自然となじむ姿であるべきだと考えたんです」

お話いただいたのは、設計を手がけた大倉先生。
では、シラス壁を選んでいただいたのには、どんな理由があったのでしょうか。

 

スーパー白洲そとん壁 W-125 スチロゴテ仕上げ

「この先、歴史を刻み続け、文化を紡いでいくものには素材の持つ力が必要だと。
2万5千年前からある『シラス』はうってつけの材料だと思ったのです」

 

天井も含め、内装のほぼ全面に採用。
総塗り面積は1,000m2を超えます。「ビオセラ」BC-52

同じ敷地内にあるご住職のお住まいにも、シラス壁を採用いただきました。

「クロスだけは嫌だったんです。
クロスの独特な臭いが、しないといってもしますしね。
新築のお宅にお邪魔した時、化学のりの臭いが鼻についたり、目が痛くなるときもありました。
今こうして、違和感が何も無いことが本当にいいですよね。

それから、「そとん壁」。近所の方にほめられるんですよ。
『どういう建物ができるか心配だったけど、町並みにあってますね』って」(ご住職談)

 

和室は「薩摩中霧島壁」SN-4

シラス壁の機能について、とても驚いていることがあるのだそうです。

「まずは消臭力。特に、納骨堂です。
耐火の関係で床壁6面はすべてコンクリート。
普通ならコンクリート特有の臭いがするものですが、3時間こもりっきりでも、臭いがしなかったんです。

そして本堂。400人収容できるのですが、定員一杯入った時でも、変な臭いを感じません。
音も、響かずに鮮明に聞こえます。
向い側の人の話が近く感じて、散漫にならないんですよ」(大倉先生)

 

「そとん壁」W-125。スチロゴテ仕上げです。

これから長きにわたり多くの人に親しまれていくここ佛乗寺に、シラス壁が大いに力を発揮してくれることを願います。

 

本堂

 

有限会社 大倉建築事務所
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