施工事例

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伊礼智設計室<企業紹介>

東京都豊島区目白

シラス壁といえば、伊礼智設計室。
そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
発売当初から「中霧島壁」「そとん壁」をずっと使い続けていただいているp建築家の伊礼智さんに、お話をうかがってきました。

 

―――シラス壁をお施主様にどのようにおすすめしているのですか?

私からおすすめするというよりは、お施主さんが「シラス壁を使いたい」と希望されることが多いのです。

でも、あまりにもみなさんシラス壁にしたいというので、「自然素材なので色ムラ(白華現象)が出ますが大丈夫ですか?」と確認しています。
でもみなさん、全然耳を貸さないんですよ。(笑)。

 

中には予算に余裕がなくてもシラス壁を希望される方もいます。
そういう場合は、「4人家族で40坪の家は必要ないんです。
3坪減らせば「そとん壁」が使えますよ」と提案しています。

いい家は安くはできません。
小さくても設計次第で、何十年たっても飽きのこない質のよい家ができます。
斬新なものは必要ないのです。
私はそういうポリシーでお施主さんと一緒に家づくりをしています。

 

 

―――どうしてお施主様がそれほどにシラス壁を使いたいとおっしゃるのでしょうか?

私に設計を依頼するお施主さんは、これまで私が手がけた住まいを見ていますので、家全体の雰囲気を気に入っているのだと思います。

「中霧島壁」の色は、オリジナルカラーを使っています。
普段から使っているシナ合板や月桃紙ともしっくりくるんですよ。

自然素材を使うから心地いいというわけではないんですね。
やはり設計、バランスがとても大切なのです。

 

 

―――消臭・調湿などの機能についてはどのようにお感じのようですか?

シラス壁の家にお住まいの方には、もう当たり前のようになっているみたいです。
でも、他のお宅にいくと違いがはっきりわかるようです。

 

 

―――「そとん壁」は研究開発時代の第1号として現場でご採用いただきました。

もう5年前になりますね。ビリビリにひび割れたのでよく、覚えてます。
原因は、「そとん壁」の下塗材を塗らずに、モルタルを採用してしまったこと。
半年かけてようやく収まりました。

防水は下塗り材と、防水シートで止めればいいんです。
「そとん壁」は呼吸する壁ですから、ヘアクラックが入っても気にしていません。
質感も性能もすごく気に入っているので、使いつづけています。

それから、「中霧島壁」。
まだ発売当初、OM ソーラー協会の建築会館で「中霧島壁」を塗ったのですが、こちらは白華が出てしまいました。
塗り替えようと思って剥がそうとしたのですが、しっかり下地の石膏ボードにくっついて、全然剥がれないんです。
これには本当にびっくりしました。
「中霧島壁」の付着力と、クラックに対する強さは本当にすごいですよね。

 

 

―――最後に、シラス壁に対するリクエストがありましたらお聞かせください。

やはり「中霧島壁」の真っ白がほしいですね。
でも自然素材100%、余分なエネルギーを加えないポリシーですから、そこは仕方がないのかなと思います。
あとは、「そとん壁」にもっと濃い色があればいいですね。
ただ、これも白華現象の問題があるので、どちらも難しいリクエストですね。

写真撮影:西川公朗/伊礼智

 

 

 

伊礼智設計室

東京都豊島区目白3-20-24
TEL:03-3565-7344
http://irei.exblog.jp/

2004年より東京の工務店3社との協業「東京町家」を展開。
現在は地域工務店ネットワークの主催により定期的に設計セミナーなども行っています。