省エネ建材としての自然素材

自然素材でリフォーム

健康や環境のことを考えて、自然素材でリフォームしたいという方が増えています。自然素材にはそれならではの良さがあります。自然な風合いを楽しめるのはもちろん、空気の浄化、消臭、調湿、断熱といった機能性に優れたものもあります。外壁や内壁をはじめとした建材にどのようなものを使えばよいかのか、基本知識や選び方、事例を交えてガイドします。

省エネ建材としての自然素材

家を建てる時、リフォームをする時に、長く住み続ける為に冷暖房効率や家庭で消費するエネルギーを削減するなどの省エネ性能について考慮する方は多くいらっしゃるでしょう。

そこに自然素材の選択肢はあがらないかもしれません。
自然素材のイメージといえば「木をたくさん使っている」「健康に配慮している」などでしょうか。

確かにその通りではありますが更に、自然素材には省エネ建材としての側面も持ち合わせているのです。人間はその歴史のほとんどの歳月を自然と共に歩んできました。その為、自然素材建材の持つ深い風合いや安全性は、誰もが認めるところです。しかし、自然素材建材の持つ機能や性能については、意外と知られていないのではないでしょうか。

ここではそれぞれの自然素材の持つ、省エネ建材としての性能をご紹介いたします。

無垢材

温かみがあり、美しい木目が癒しの効果をもたらす無垢材。その断熱効果は、触れた時のほんのりと温かい感触で説明できます。木は根から吸い上げた水分を運ぶ為の導管という管が全体に張り巡らされています。製材の過程で乾燥した木材の導管は空気層となり、熱伝導率を抑えるのです。
また木の断熱効果はコンクリートの約12倍、鉄の約483倍も高く、近年の建築技術によって、無垢材をふんだんに使用しても機密性に優れた家をつくることができます。

左官壁(漆喰・珪藻土・シラス壁)

日本では古くから左官仕上げによる自然素材の塗り壁が多く用いられてきました。高度成長期を迎え建材が工業化されると共に衰退するかに見えた左官仕上げですが、近年、健康やエコロジー、デザインの観点から再びその評価が高くなりました。
漆喰や珪藻土、シラス壁等の自然素材の左官材では、その主成分が多孔質のため、熱伝導率が小さく断熱性が高いと言えます。また、その多孔質な性質から調湿性に優れており、体感温度を快適に調節し、冷暖房効率を引き上げます。

自然素材断熱材

住宅の断熱性能において非常に重要な位置を占めるのが断熱材です。断熱材には熱を断つ役割があり、冬は出て行き、夏は入ってくる熱の動きを止めて、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことを可能にします。断熱材には化学生成材である繊維系断熱材、発砲プラスチック系断熱材と自然素材系断熱材があります。製造の過程で化学物質を使用したり、発がん性物質を使用する化学生成材系断熱材は、安価な傾向がありますが、言うまでもなく、健康面においておすすめできるものではありません。自然素材系断熱材には、炭化コルクやセルロースファイバー(紙繊維)、セルロース繊維をマット状にしたものや、羊毛などの天然の素材を主原料としており、結露しづらく、安全性が高い事が特徴です。 透湿性の外壁材を使用することで、その効果を高くすることができます。

これらの自然素材を住宅に取り入れることで、安心安全で健康に過ごすことができ、更に冷暖房に頼りすぎなくても年間を通して快適な室温を保ちやすくなります。省エネ住宅の新築、リフォームをお考えの方は、その選択肢に「省エネ建材としての自然素材」を加えてみてはいかがでしょうか。