採用事例紹介

採用事例紹介

カーブドッチヴィネスパ(新潟県新潟市)

薩摩中霧島壁

自然豊かな新潟市角田浜。
穏やかな田園風景が広がるこの地に、カーブドッチワイナリーがあります。
カーブドッチとは、“Cave d'Occi = オチさんのワイン村”を意味します。
ワインのつくり手でもあり、ワイナリーの経営者である落希一郎氏の名に由来しています。


カーブドッチヴィネスパの外観。田園風景を維持するため、景観に配慮されている。周囲になじむ落ち着いたデザイン。
写真提供:アトリエCOSMOS

ワインショップ。
カーブドッチワイナリーの
看板がかかっている。
購入の他、試飲もできる。

このカーブドッチワイナリーに、2009年春、温泉施設『カーブドッチヴィネスパ』が誕生しました。温泉施設の他、地元の食材を取り入れたレストラン、自然派化粧品アヴェダのスパ等が楽しめます。
さらには、宿泊施設もあり、一日中ぶどう畑に囲まれて過ごすことができます。
この館内の内装に、シラス壁が採用されています。

施設内には、露天風呂もある。
爽やかな空気を感じることができる。

「カーブドッチワイナリーは、1992年にぶどうを植えたことからスタートしました。」
と話すのは、同施設の代表取締役 掛川千恵子氏。

「このワイナリーのぶどう、畑、ワインを、ゆっくりと見て、楽しんでいただきたいという思いから、宿泊施設をつくることを考えました。また、私たち日本人は温泉が好きですし、温泉があったほうがゆっくりと楽しんでいただけると思い、温泉・宿泊施設のカーブドッチヴィネスパを建設することにしました。
ヴィネスパとは、“ぶどうの湯”を意味するんですよ」

建築に関しては、建物の真ん中に温かい中庭を望めること、そして素朴な田園風景を維持することが希望だったそう。


館内ロビー。シラス壁×柱の美しいデザインが印象的。中庭も見えて、開放的な空間となっている。
SN-11 ソフトヘアライン仕上げ

シラス壁との出会いは、建築家より紹介されたことがきっかけ。
「経営者の落氏が鹿児島出身でありシラスに親しみをもっていたこと、そして自然素材であることに惹かれました。主に公共の部分にシラス壁を使用しています。評判もいいです。あたたかみがあり、人肌の色がいいですね。間接照明に映えるし、塗りの表情を楽しんでいます」


左上:2階より館内ロビーを望む。右上:2階リラクゼーションルーム。清涼感を感じながら気持ちよく過ごすことができる。左下:1階レストラン。ワイン×地元の食材によるマリアージュが楽しめる。 写真提供:アトリエCOSMOS
右下:宿泊棟の通路。上部から光が差込みシラス壁に美しい陰影をもたらしている。
SN-11 ソフトヘアライン仕上げ

吹き抜けの大空間にもかかわらず、やわらかく落ち着いたデザインの館内。
明るい光が差込み、澄んだ空気があたりを漂う。
都会の喧騒をわすれ、こころゆくまでゆっくりとした時間を過ごすことができます。
大自然の中に佇むワイナリーリゾートです。


左:宿泊部屋入口。シラス壁×引き戸。しっとりとした佇まいでお客様をお迎え。右上:アヴェダサロン。植物の力を借りてさらに健康に。下中:スパルーム。下右:ライブラリールーム。
SN-11 ソフトヘアライン仕上げ

設計を手がけた 建築家 白鳥健二氏、白鳥悦子氏(アトリエCOSMOS)にお話を伺いました。

「カーブドッチヴィネスパ」のコンセプト、設計のポイントをお教えください。

●ルーラル(rural)とは「田舎の」、「田園の」、「農村の」という意味で、アーバン(urban)「都市の」、「都会の」反意語です。ここの施設全体がルーラルな建築(Rural Architecture)を目指しています。新潟市の中心をurbanとするならば、この地域は正に新潟市に住む都会人にとってruralなのです。カーブドッチヴィネスパは人の身体を癒しながらワインぶどうの畑に囲まれて、人の思考速度をぶどうの成長度合いに同調させながらのんびりと時を過ごすための施設です。建築素材の観点からも有機質な建築でなければなりません。周囲の牧歌的環境になじんでこそ都会人にとってルーラルな建築と言えるのです。

●風致性-松林に隠れた片流れ形式の甍屋根-
周辺環境との景観的調和を図るために、緩やかな勾配の甍屋根、押縁下見板張りとシラス壁塗りの組み合わせ、その足元は玉石積みにするなど、風致に富んだ自然素材を使用しています。

●「ロの字型建築」の平面構成は、冬のシベリア大陸からの季節風対策として、また4つの棟に囲まれたアトリウムは安楽性豊かなインナー空間(胎内空間)を創出します。

●「連続壁」と「八角形の列柱」の構成による木造大断面は、連続する大屋根を南北の各棟が向いあって支持しています。あらわされた構成部材の連続する木質感が内包空間に安堵と豊かさをもたらしています。

シラス壁の採用理由についてお聞きすると、
「息する壁、臭いを吸収する壁、左官の風合い等」とのこと。
館内ほとんどの内装にシラス壁が使用されており、どこにいてもきれいな空気とあたたかみのある風合いを感じることができます。
また、ご自身のイメージに対しどのくらい具現化されたのかとの問いには、
「当初イメージの80%程度、残り20%は配色の自由度が低いこと、色見本と実際の色との間に少々齟齬がある、下地次第で色合いが異なるように感じるなど。」とのご回答をいただきました。
シラス壁は自然素材を活用しているため色調に限りがあり、主原料であるシラスの採取地層または採取場所により多少の色違いが生じるため、当初のイメージと少し異なる点もあったようですが、80%という高評価をいただきました。

近くには新しいワイナリーも誕生。
この新しいワイナリーリゾート地帯から、
シンデレラワインが誕生する日も
近いかもしれません。

「カーブドッチヴィネスパ」はぶどう畑に囲まれた新しいリゾート。透き通った空気とゆったり 流れる時間が最高の贅沢です。
温泉三昧もよし、ワイン・グルメを楽しむもよし。 中庭やぶどう畑を散歩するだけでも気分がリフレッ シュします。
目の前は、一面に広がるぶどう畑。 頭で考えることなく、感じたままを楽しみたい。 ここにいるとそんな気分にさせられます。 日々表情を変えるぶどう畑をみながら、カーブドッチヴィネスパで四季の景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

カーブドッチヴィネスパ
〒953-0011 新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
(カーブドッチワイナリー内)
TEL:0256-77-2226
URL:http://www.vinespa.jp/