採用事例紹介

採用事例紹介

素材を活かしたゼロエネルギー住宅(ZEH)(愛媛県 北宇和郡)

中霧島壁ライト スーパー白洲そとん壁W

「一度本物を使ったら、もう人工的なサイディングなどにはもどれないように思います。」と穏やかにお話しくださったのは、株式会社エターナルの設計士 松下久美氏。
南予地方を拠点に、住宅の設計・施工、資金計画や税金などトータルで住宅にまつわる相談を請け負われています。女性建築士ならではの視点やきめ細やかな心遣いが設計に取り入れられ、その信頼おける仕事が評判を呼び首都圏からもオーダーが入られています。

2017年4月に建物が完成したゼロエネルギー住宅。内装に薩摩中霧島壁、外装にスーパー白洲そとん壁Wが採用されました。


(写真1)玄関からの風景。日本建築を思わせる付け庇の美しさが際立ちます。 外装はスーパー白洲そとん壁W(W−129、スチロゴテ仕上げ)

床下冷暖房CCF STYLE(※1)と太陽光発電10kwを搭載したZEH対応の本物件。このような設備に加え住宅には”断熱”が大切だと松下氏はお考えです。
「断熱をすることで、1年中快適にヒートショックなど身体への負担なく毎日を過ごすせるということはとても大切なことだと思います。シラス内装材は断熱に対応できる素材である上に、空気清浄機能、消臭機能が備わっていますよね。空気循環設備と共に今や私の設計に無くてはならないものとなっています。」とシラスの持つ機能を高くご評価いただきました。


(写真2)長い付け庇は、リビング横までのびています。軒裏の化粧杉とシラス壁との相性の良さが印象的です。

また外装材についても、「今回のような“日本らしさ”が感じられるデザインの場合、全てを日本建築の工法で対応すると“断熱”が難しくなります。現代の建築工法を取り入れながらも、塗り壁の風合いが美しい“そとん壁”を採用することで、お施主様のもつイメージを壊すことなく、快適に過ごしていただけると考えました。また、そとん壁は100%自然素材でありながら、高い防水・断熱性があることも魅力です。」と、シラス壁のデザイン性を取り入れて頂くとともに、内外装共に採用されたことで、断熱効果を高めることに成功されました。


(写真3)裏手にはウッドデッキを配されています。全面そとん壁が、建物に品格と存在感を与えています。

お施主様は「この家に住むようになったのはまだ寒い時期でしたが、しっかり断熱されているので、寒さを全く感じること無く快適に過ごしました。子どもが外も暖かいと勘違いして、薄手の服で学校に行こうとしたほどです。とはいえ、密閉されたような息苦しさは全く感じません。まだはっきりとはわかりませんが、シラス壁のもつ空気清浄機能なのかと思います。これから梅雨時期になりますが、調湿機能を試せるのがとても楽しみです。」と、一年中快適な環境を実現されました。建物の周りはこれから植栽され、さらに落ち着いた雰囲気にされていくとのこと。


(写真4)玄関からリビングへと続く土間。内と外ををつなぐとても贅沢な空間です。内装材は中霧島壁ライト(L-22)

松下氏がシラス壁に出会われたのは約1年前。お客様から「空気をきれいにするシラス壁を使いたい。」と相談を受けたことがきっかけとなりました。それまでにもシラス壁のことはご存知だったという松下氏でしたが、そこからHPやFacebookなどで情報を集められたそうです。また弊社の商品説明会&施工実演会にも足をお運びくださいました。「私はお客様に育てられているなといつも感謝しています。これからもお客様目線で、より良い素材を住宅に取り入れていきたいと思っています。」とのこと。


(写真5)シックな和モダンを印象付けるセラミックカウンターのオーダーキッチン。ここを中心に、回遊動線となっています。床は杉フローリング。壁・天井は、中霧島壁ライト(L-21, L-22)

順調にシラス壁の採用に向けて動き出したと思われましたが、思わぬところで足止めとなります。それは「どこの左官職人に頼めばいいか」ということ。「シラス壁自体を知らない左官職人の方もいて、施工方法などどのように説明したらいいか悩みました。」そんな時、弊社営業担当から左官職人のコミュニティ「鏝人の会」の存在を知った松下氏。「シラス壁の知識をもつ左官職人の方を紹介いただけるシステムは、特にこれからシラス壁を採用したいと思っている設計士や工務店にとって、とても良い仕組みだと思います。」


(写真6)天井にもシラス壁。ライティングも細かく配されて、シラス壁のもつ美しい凹凸が映えます。ケヤキ無垢の一枚板がダイニングテーブルに。格子戸は檜を採用されています。

しかし、左官職人の人材が全国的に不足していることから不安もあるとのこと。「”鏝人の会”に登録されている職人の数がもっと増えてくれたらと思います。全国的にシラス壁が扱える左官店が増えれば、設計する側はさらにシラス壁を採用しやすくなります。よい相乗効果を生むのはないでしょうか。また左官職人の技術レベルの向上など、これから期待したいところです。」とおっしゃっていただきました。



(写真7)リビング(上)と奥に畳敷きの和室空間(下)。

今回は、日本らしさが随所にみられる設計をされた松下氏ですが、事務所兼自宅は真っ白な洋建築で設計されたとのこと。「シラス壁の魅力は、その自然素材の持つ風合いが和洋どんな空間にも使えるということです。これからも様々なスタイルの住宅に採用していきたいと思っています。」と語られました。既存のスタイルに縛られることなく、お客様の視点に立った独自の設計スタイルを追求されている松下氏。自然素材の持つ本物の質感や温かみといった魅力を取り入れた松下氏の建築に、今後も目が離せません。


(写真8)松下氏こだわりの丸窓。(左)障子を開けると和室、そして外の庭へと視界が広がるように設計されています。
リビングのテレビボードは、なぐり加工のカバ桜材使用。お施主様と一緒に選ばれたという古材の化粧梁がアクセントになり、お部屋をよりシックに引き立てています。(右)

※1)CCF STAYLE:省エネ型フロア空調システム。床下を室内空間として捉え、空気を熱媒体に利用して床下から家全体を効率的に冷暖房する。